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ジャンゴ・ラインハルトの人生を切り取った映画『永遠のジャンゴ』が日本公開

11月25日(土)より、ジプシー・ジャズの巨星:ジャンゴ・ラインハルトをモチーフにしたフランス映画『永遠のジャンゴ』の日本上映がスタートする。

ナチス・ドイツが西欧の覇権を握った暗黒の時代において、ジャンゴが音楽家としての信念を貫きながらも戦争に翻弄される姿を描いた本作は『チャップリンからの贈りもの』(’14年)といった作品の脚本を手掛けたことで知られるエチエンヌ・コマールの監督デビュー作で、第67回ベルリン国際映画祭のオープニングを飾り話題となった一作だ。

監督が「ジャンゴの全人生を大雑把に見ていく伝記映画を作りたいとは思わなかった」と語っている通り、『永遠のジャンゴ』は1943年〜1945年という第2次世界大戦勃発期におけるジャンゴの人生の一部分を切り取っている。そのためミュージシャンの伝記ものでありつつ、『戦場のピアニスト』(’02年)や『ブラックブック』(’06年)といった作品のように、ナチスから弾圧を受けた側の視点から当時の実態を描写するというテーマが非常に色濃いのが特徴だ。

ストーリーは史実に基づいて脚色されたもので、ジャンゴの愛人という設定のルイーズなど架空の人物も登場する。そのあらすじを簡単に説明しておくと──ナチス占領下にあった1943年のパリでは、ギタリストとしての名声を確立していたジャンゴ・ラインハルトと彼のバンドによるホール・コンサートが開かれていた。その終演後、彼の演奏に魅了されたドイツ軍の官僚からベルリン公演の話が持ち上がる。しかし、その場に居合わせていた愛人のルイーズはナチスに精通しており、ドイツ軍によってジプシーの弾圧が強まっていたことを知っていたため、ジャンゴにスイスへ逃亡するよう勧告。これに同意したジャンゴは母親と妻とともに国境沿いのトノン=レ=バンに身を隠し、船でスイスに渡る計画の実行を待つが、ドイツ軍の統制が厳しく未遂に終わってしまう。仕方なく同地のキャンプに身を寄せ、バーで演奏したギャラで何とか食いつなぐ生活を送ることに。そんな中、ある事情からジャンゴはドイツ軍の重役達が集う晩餐会で演奏をすることになるが…。

ギター・ファンには堪らない名演の再現シーンも見所の『永遠のジャンゴ』は、間もなく全国公開となる。

『永遠のジャンゴ』概要

監督/脚本:エチエンヌ・コマール(『チャップリンからの贈り物』『大統領の料理人』脚本)
音楽:ローゼンバーグ・トリオ
出演:レダ・カテブ(『預言者』『ゼロ・ダーク・サーティ』)、セシル・ドゥ・フランス(『ヒアアフター』『少年と自転車』)
上映開始日:2017年11月25日(土)
上映館:ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開 
上映時間:117分
配給:ブロードメディア・スタジオ
公式ページ:www.eien-django.com

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