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AKIHIDE & SHINPEI/BREAKERZ インタビュー『X』

インタビュー●ヤング・ギター編集部

アルバムの中でも際立った素晴らしい収穫

BREAKERZ - AKIHIDE

YG:DAIGOさんの曲に関しては、面白いと思ったのがまず「恋のスーパーエクスプレス(feat. 超特急)」。BREAKERZにはポップな側面があるとはいえ、この曲のポップ感は今までになかったほどですよね。
SHINPEI:これもまさにツアーが詰まっている中で作った曲ですね。DAIGOさんと一緒に車に乗っていた時、彼が急に鼻歌で唄い始めたところから始まったんですよ。超特急はアイドル性の強いグループなので、曲の中で上手く合いの手が入れられるように意識したり、メンバーが7人いるので全員がどこかで参加できるようなセクションを作ってみたり。最後まで試行錯誤したので、かなり特殊な作り方でした。

YG:ポップという意味では、「Triangle(feat. Trignal)」も同様ですよね。
SHINPEI:このアルバムではギターの存在感が最も少ないかも知れませんね。最初のアイデアではプリンセス プリンセスさんの「Diamonds」みたいな、シェイクしている曲調だったんですよ。リズムも4分の4拍子だったんですけど、DAIGOさんが何かつかんだみたいで、「これをTrignalさんとの曲にしてみよう」と。3人組ということでタイトルを「Triangle」にして、リズムを3拍子に変更して…。声優さんのユニットなのでファンタジー感を強調するために、遊園地で流れるような雰囲気を追究した結果、こういうポップなサウンドになりました。

YG:「ひらり舞い散る花のように(feat. 倉木麻衣)」は、ピアノとアコースティック・ギターの混ざり具合がとても素敵だと思いました。
AKIHIDE:これはアレンジャーの宅見将典くんがアレンジしてくれたもので、BREAKERZの普段のやり方とは違うので、レコーディングがとても新鮮でした。しかも倉木さんが全編でコーラスをしてくださって。イントロのコーラスなんかは倉木さんが自ら考えたアイデアで、あのフレーズのおかげで曲が何倍も良いものになりました。アルバムの中ではこの曲が最も、アイデア段階から変わった印象ですね。
SHINPEI:主旋律に対してこうハモるのはどうでしょう…みたいな感じで倉木さんとやり取りしていたんですけど、返していただいたデータには全く新しいコーラス・ラインが入っていて。ですからある意味、コンポーザーとしても参加していただいたと言えます。アルバムの中でも際立った素晴らしい収穫ですね。

YG:「GREAT AMBITIOUS(feat. JIRO from GLAY & Toshi Nagai)」。この曲はとてもBREAKERZらしいさわやかなハード・ポップという印象ですが、やはりJIROさんのベースがとても耳に飛び込んできますよね。
SHINPEI:そうですよね。GLAYさんの曲にはベースの存在感が強い曲が多いですけど、単純に音量が大きいからとか、そういうことじゃないと思うんですよ。選ぶフレーズ自体が耳に残るというか。オンリー・ワンなベーシストだと思います。

YG:ギター・ソロはお二人のキャラクターがハッキリと出ていますよね。前半はコードに寄り添う知的な音使い、後半はコード進行を少なめにして歌えるメロディーに徹する…というイメージですが、前者がAKIHIDEさん、後者がSHINPEIさんですか?
AKIHIDE:その通りです。
SHINPEI:ソロに対するアプローチが、2人とも全く違うんですよね。僕から見るとAKIHIDEさんは、録る時の即興も大事にするタイプ。僕は逆に自分が鼻歌で唄えるぐらいに作り込みたいタイプ。そういったやり方の違いが、ギター・プレイの色として出ているのかもしれないです。

YG:10曲目の「GOD(feat. Ju-ken & ARIMATSU)」。ポップな曲調の多い作品の中で、最後に出て来るこの曲は際立って超ヘヴィですね。
SHINPEI:この曲はVAMPSさんをイメージした曲なんですが、他にも全く違う曲調のデモが1つありまして。鐘が鳴って神が降臨しそうな雰囲気のイントロをもとに、完全に違うメロディーをDAIGOさんが考えて、そこからリフ中心の曲調へと発展した形ですね。

YG:この曲だけムードが全く異なっていて面白いですよね。中間には泣きのギター・ソロもあって…これはどちらが弾いたのでしょうか?
AKIHIDE:これは僕ですね。最後はツインでハモる形で、アルバムの中でも一番陶酔できるようなソロだと思います。

YG:ちなみに「GOD」というタイトルは、VAMPSさんとどうかかっているのでしょう?
SHINPEI:hydeさんのことを「神」と形容することが多いんですよ(笑)。BREAKERZ、L’Arc〜en〜Ciel、VAMPSのファンであれば、「GOD」という言葉が何を意味するのか一目瞭然だったみたいで、ライヴでこのタイトルを発表したときは少しざわつきました。

YG:なるほど、バンド同士の関係性が表れているんですね。
SHINPEI:そうですね。そういう意味では、各曲にそれぞれストーリーがあるんです。