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コルピクラーニ&フィドラーズ・グリーン 2017来日インタビュー

インタビュー&撮影●奥村裕司 Yuzi Okumura

KORPIKLAANI & FIDDLER'S GREEN - TOP

’17年9月中旬、東名阪にてロック史上に残る異種格闘技戦が行なわれた! フォーク/トラッドという土俵でガチンコ対決を繰り広げたのは、フィンランドが生んだ“森の酔いどれ楽団”コルピクラーニと、ドイツが誇るスピード・フォークの雄:フィドラーズ・グリーン。その結果は…両者譲らずドロー。というか“フォーク・メタル vs アイリッシュ・パンク”という、これまでありそうでなかった画期的カップリング・ライヴは、双方のファンから熱狂的に受け入れられ、メタラーもパンクスも入り乱れて、文字通りジャンルの壁を取っ払ってひたすら盛り上がりまくったのであった。

そんな歴史的イベントの最終日、東京公演のショウ前に両バンドのメンバーをキャッチ。それぞれ対面取材の機会を得た。約6年振りの再来日となったコルピクラーニからヨンネ&ケーン、今回が初来日のフィドラーズ・グリーンからはパット&アルビ──それぞれのインタビューをここにお届けしよう!!

コルピクラーニ ミニ・バイオ

KORPIKLAANI - BAND(from L. to R.) Sami (accordion), Matti (dr), Cane (g), Jonne (vo), Tuomas (fiddle) & Jarkko (b)

フォーク・メタル・シーンの代表格の1つとして知られるコルピクラーニはフィンランド出身だ。ヘヴィ・メタルに影響を受けてギターを始めたヨンネ・ヤルヴェラによるSHAMANが発展(正確には改名)したバンドで、メタリックなリフやグルーヴと呪術的なヴォーカル、アコーディオンやフィドル等による哀愁のメロディーを融合させたスタイルを煮詰めた結果、2003年に『SPIRIT OF THE FOREST』でデビュー。「Wooden Pints/酒場で格闘ドンジャラホイ」のコミカルなPVがインターネットを介して世界中に話題を振りまき、ここ日本でも2005年に2nd『VOICE OF WILDERNESS/荒野のコルピクラーニ』でデビューを果たす。“森メタル”“酒メタル”といったキーワード、呑めや歌えの大騒ぎが繰り広げられるエキサイティングなライヴなどを通じてその人気は世界各地に広がっていき、2015年の『NOITA』に至るまで9枚の作品をリリースしながらコンスタントに活動を続けている。

現在のラインナップは創設者のヨンネ、コルピとしてのデビュー作完成後に加入したケーン(g)とマットソン(dr)、2ndから加わったヤルッコ・アールトネン(b)、そして2012年よりフィドル(ヴァイオリン)をトゥオマス・ロウナカリ、2013年よりアコーディオンをサミ・ペルットゥラが務めている。なお、ヨンネはヴォーカルとギターを兼任してきたが、現在は歌のみに専念。ライヴではそのカリスマティックな佇まいと共に、観客を煽る宴会部長(?)としても重要な役目を果たしている。

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コルピクラーニ 最新作紹介

KORPIKLAANI - LIVE AT MASTERS OF ROCK
『LIVE AT MASTERS OF ROCK』/KORPIKLAANI

CD + DVD / CD + Blu-ray | 輸入盤 | 2017年8月25日発売

フィドラーズ・グリーン ミニ・バイオ

FIDDLER'S GREEN - BAND(from L. to R.) Frank Jooss (dr, perc.), Tobias Heindl (fiddle), Stefan Klug(accordion), Ralf “Albi” Albers (vo, a.g., mandolin, etc.), Pat Prziwara (vo, e.g., etc.) & Rainer Schulz (b)

アイリッシュ・パンク界の古参:フィドラーズ・グリーンは’90年にドイツ南部のバイエルン州にて、フォーク・ミュージシャンとして活動していたラルフ“アルビ”アルバース(vo、g)、ライナー・シュルツ(b)、ペーター“パトス”ミュラー(vo, g)を中心に結成された。当初はストリートで演奏していたが、新人バンドのイベントにおいて人気投票で2位を獲得したことで一気に活動が本格化する。ひっきりなしにライヴ・ツアーを行なう中でフィドルとアコーディオンを加えた編成が確立され、’92年には自主レーベルより1stアルバム『FIDDLER’S GREEN』をリリース。トラッド・フォークを主軸にスカ、パンク、レゲエ…と様々なジャンルを巻き込んだ音楽性は幅広いリスナーの支持を集めていき、その人気を買われて一時はメジャーへ進出するが、そこでリリースされた作品では彼らの持ち味が十二分に活かせたとは言えなかったため、再びインディーに移行して独自性を追求し、よりパンクのアティテュードを強めたファストな音楽スタイルに辿り着く。

’06年にはメイン・ソングライターのパトスが脱退するが、程なくしてメタルをルーツに持つパット・プルツィヴァラ(g, vo)を新たに迎えて再発進。’09年には10作目『SPORTS DAY AT KILLALOE』で日本デビューも果たし、さらに活動の域を広げている。現時点での最新作は’16年に発表された13作目『DEVIL’S DOZEN』。先述したアルビ、ライナー、パットに加え、フランク・ヨース(dr)、トビアス・ハインドル(fiddle)、シュテファン・クルーク(accordion)というラインナップのもと、今日もどこかでオーディエンスを歌と踊りに酔わせている。

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フィドラーズ・グリーン 最新作紹介

FIDDLER'S GREEN - DEVIL'S DOZEN
『DEVIL’S DOZEN』/FIDDLER’S GREEN

『悪魔のスピードフォーク 〜デヴィルズ・ダズン』/フィドラーズ・グリーン

CD | UNCLEOWEN / HATS UNLIMITED | HUCD-10234 | 2016年10月28日発売