CRY OF DAWN／クライ・オヴ・ドーン

数多くの北欧メロディアス系バンドで印象的なクリア・ヴォイスを披露してきた、ベテラン・シンガー：ヨラン・エドマンをフィーチュアしたメロディアス・ハード／AORプロジェクトのデビュー作。敏腕“AOR仕掛人”ダニエル・フローレス（dr, key）と近頃ハーレム・スキャーレムのシンガー：ハリー・ヘス率いるファースト・シグナルでの好演で注目を浴びているマイケル・パレス（g, b）らが支える楽曲は、透明感溢れる哀感と穏やかな快活さが交わるドラマティックな逸品揃い。ヨランの地に足の着いたエモーショナルな歌声と、マイケルが弾き込むスリリングなソロ・ワークの相性も実に良好。北欧らしさ溢れる好盤だ。

【文】羽田幸一