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MAXIMUM OVERLOAD/DRAGONFORCE

マキシマム・オーヴァーロード/ドラゴンフォース

アーティスト名 DRAGONFORCE
ドラゴンフォース
アルバム名 MAXIMUM OVERLOAD
マキシマム・オーヴァーロード


CD | ワーナーミュージック・ジャパン | 8月13日発売

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約2年ぶりとなる6枚目のアルバム。新レーベルに移籍しての第1弾作品であり、オーペス、ソイルワーク、パラダイス・ロスト等々を手掛けてきた気鋭のプロデューサー:イェンス・ボグレンを起用し、スウェーデンでレコーディングを敢行。少なくともこの制作環境の変化が、メンバーのモチベーションにポジティヴに寄与したことは間違いなさそうだ。いわば類型化したスタイルを貫きつつも、新鮮さを改めて感じさせる固有のマテリアルを意気揚々と提示してみせる。その感触は前作以上だろう。
 
オープニングに配されたリード・トラック「The Game」が始まった瞬間、突如として繰り出されるアグレッシヴなリフに度肝を抜かれるが、作品全体を通して、キャッチーなメロディーが前面に押し出されてくる仕上がりがいい。アメリカの代表的なシンガー・ソングライター、ジョニー・キャッシュの代表曲「Ring Of Fire」をカヴァーした辺りも気持ちの余裕を感じさせるが、これがまた凄まじいアレンジで、ドラゴンフォースの特性が際立って表現された。もちろん、すぐにドラゴンフォースのものだと分かる、サム・トットマン&ハーマン・リのギター・サウンド/フレーズはやはり強み。フラッシーなプレイのみならず、劇的に紡がれる「The Sun Is Dead」のような構成美にも惹き付けられる。疾走感も重厚さも併せ持った、タイトルに偽りなき傑作だ。
(土屋京輔)