GISMODROME／ギズモドローム

イタリアのプログレ畑を中心に活動してきたヴィットリオ・コズマ（key）とスチュワート・コープランド（dr／元ポリス）のセッション・プロジェクトにエイドリアン・ブリュー（g）とマーク・キング（b／レヴェル42）が加わり、正式にバンドとしてスタートした超絶テク集団のデビュー・アルバム。繰り広げられるのはラテン系リズムをベースにした’80年代ニューウェイヴ風のダンサブルでフリーキーなポップ・ミュージックだが、これだけ巧い人達がワザを注ぎ込むと古いの新しいのは関係なくなる。ブリューの弾きまくりが彼のソロ作品並みに大フィーチュアされており、サウンドの変態度を上げている。

【文】平野和祥