GENERATION ME/ザ・トリートメント

GENERATION ME/ザ・トリートメント
アーティスト名THE TREATMENT
ザ・トリートメント
アルバム名 GENERATION ME
ジェネレーション・ミー

CD | マーキー・インコーポレイティド/アヴァロン | 2016年3月2日発売

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英ケンブリッジの5人組による3作目。英国的な粘り気より米国的な開放感が勝ったAC/DC直系の王道R&Rは今作も不変で、歌メロにもリズムにも現代からの影響が皆無。全く浮ついていない。音楽性の純度やリフの中毒度、リズム隊の瞬発力はエアボーンに匹敵する。NWOBHM的なやさぐれ感や’70年代風のギター・ハーモニーなど、玄人筋をニヤッとさせる部分もあるが、今作より加入の非ダミ声/非コブシ系の新シンガーが放つメジャー感がそうした渋味をうまく中和しており、バラード「Backseat Heartbeat」ではボン・ジョヴィに重なる瞬間が到来——このミッチェル・エムズ(vo, key)が飛躍の鍵を握る。

【文】菅原健太