HYDRA／WITHIN TEMPTATION

オランダを代表する精鋭が約３年ぶりに放つ、レコード会社移籍第１弾となる通算６作目。先行リリースされた「Paradise（What About Us?）」ではターヤ・トゥルネン（元ナイトウィッシュ）をフィーチュアしていたが、本作では他にもハワード・ジョーンズ（元キルスウィッチ・エンゲイジ）、デイヴ・パーナー（ソウル・アサイラム）、イグジビットが参加。初期からのシンフォニック・メタルは底流にありつつも、より広範な表現手法を選択しながら、劇的な楽曲を巧みに生み出している。早くも’14年のベスト作品に挙げたくなる充実度だ。初回限定盤に付属する、カヴァーなどを収めたボーナス・ディスクも興味深い。
（土屋京輔）