ネックとボディーを組み合わせる時の作業順序は?

ネックとボディーを組み合わせる時の作業順序は?

ネックとボディーを組み合わせる時の作業順序は?

クラプトンが複数のストラトを組み合わせて愛器ブラッキーを作ったというエピソードが有名ですが、実際別々のギターを組み合わせるとブリッジの位置やボディーとネックのジョイント位置の調整が必要な場合がほとんどだと思います。

ストラトを上記のようにニコイチにする場合、順序としてはブリッジ位置に合わせて、ネックとボディーのジョイントを位置を決めるのか、逆がよいのか教えていただきたいです。

(ボインアバシ/30代/男性)

ネック・ジョイント〜ブリッジの順が正解です

同じメーカー同士のストラトでしたら楽なのですが、違う場合はまずネックがボディーにぴったりとハマるかを確認します。隙間がない状態を確認出来てからブリッジの位置を決定しますので、ネック・ジョイントを先に決めるのが正解です。フェンダー・スケールだと12フレットからブリッジの1弦のサドルまでの距離が324mmと決まっており、これに合わせていきます。見落としがちなのが左右のセンター位置で、左右がズレてしまってはピックアップの位置もズレてしまいますので、上下左右は同時で確認をしていきます。

続いてブリッジの位置決めですが、まず左右に関しては、ネックのセンター・ライン上にブリッジのセンターを合わせます。また、前後は弦が乗っかるところ(ブリッジの駒、サドル)の頂点がスケール・ライン上に来るように位置合わせをします。

基本的に以上2点が正確に行なわれていれば良いのですが、通常エレクトリック・ギターのブリッジはサドルが前後に動かせるようになっているので、サドルの位置によってブリッジ本体をビスで固定する位置が変わってしまいます。サドルは多少は前に出せる余裕を残しつつも極力前に合わせて固定して、主に後ろに動かせるように位置決めをするのが良いです(図1-A)。

プロの指導がないと正確に行なうのは難しいと思いますが、手順としてはこのような感じです。

図1ブリッジの位置決め

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