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奏法・理論・作曲

左手親指が安定しません…理想のフィンガリング・フォームは?

クロマティック・フレーズを練習しているのですが、左手親指が安定しません。基礎的な話で恐縮なのですが、理想的な左手のフィンガリング・フォームを教えて下さい。よろしくお願いします。

(けんさん/20代/男性)

一番ありがちな原因は“ギターの高さ”です

ギターを弾く際の左手フォームには親指を6弦側から出してネックをがっちり握りこむロック・フォームと、親指は常にネックの裏を押さえる(支える?)クラシック・フォームがあります。ロック・フォームは、チョーキングを多用し、あまりポジション移動を行なわないブルース・スタイルの演奏に適しています。一方、ロー・ポジションからハイ・ポジションまで縦横無尽に駆け回るような演奏が主体となる場合は、クラシック・フォームが適しています。

実際には、歌のバッキングの時はロック・フォームでリフを弾いて、ソロになったらクラシック・フォームに切り替えて…と、1曲の中でも場面に応じて使い分けることは多いです。さて…「クロマティック・フレーズにおいて左手親指が安定しない」とのことですが、おそらくクラシック・フォームでのお話ということで良いでしょうか?

左手の親指が安定しない理由はいくつか考えられますが、一番ありがちな原因は“ギターを構える高さが適切でないこと”です。6弦付近でクロマティック・フレーズを弾く際に左肩が下がってしまうような高さ(低さ?)でギターを構えていませんか? 逆に言うと、背筋を伸ばした状態で、左肩が下がることなく6弦を演奏できる高さでギターを弾かないと、親指どころか演奏自体が安定しないのです。

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「ギターは低く持った方がカッコ良い!」という外見上の問題を優先することによって、演奏性を犠牲にしているギタリストは少なくないようです。もちろん、外見を優先することが悪いわけではありませんが、演奏技術を磨くのであれば“適したギターの高さ”には気を使うべきです。“理想的な左手のフィンガリング・フォーム”は人それぞれ違います。

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繰り返しになりますが、立って演奏する際、ギターの位置を“6弦のフレーズを弾いても左肩が一切下がらない高さ”に調整した上で演奏するフォームが、“あなたに適した左手のフィンガリング・フォーム”です。ギターを演奏する時は、身体の姿勢もしっかり意識してみて下さいね。