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Optiweb by Elixir “高音質&長寿命”のさらなる進化

長寿命なコーティング弦でお馴染みのエリクサーから、独自技術によって新感覚のトーン&演奏性を具現化した最新モデルが登場。その試奏結果を詳細レポート!

文●安保 亮 Akira Ambo

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一瞬で分かる手触りの良さ

エリクサーと言えばコーティング弦の代名詞とも言うべきブランドだ。これまで同社が発表してきた“Polyweb”や“Nanoweb”といったラインナップは、通常の弦を大幅に上回る長寿命と、その独特のトーンを得られることでギタリストから絶大な支持を受けている。そんな同社から、革新的技術による軽量コーティングを施した新モデル“Optiweb”が登場した。今回はその真価を測るべく、“Optiweb”弦をギターに張ってから約20日間にわたる試奏を行なってみた。

まずパッケージを開封して取り出してみると、巻き弦が指に触れた時、一瞬ノン・コーティングかと思うような感触がいきなりの好印象。一方プレーン弦には従来のエリクサー製品と同じく防サビ加工を施した“Anti-Rust”弦を採用しているのだが、こちらの感触の良さも定評の通りだ。弦をギターに張り、よく伸ばしてチューニングを何度か繰り返してから試奏を開始。自然な手触りなのに気持ちいいぐらいに指がスムーズに動く。“Optiweb”のメーカー資料によれば「ノン・コーティング弦と変わらない感触」とあるが、むしろ一般的な弦以上に快適な新次元の指触りを実現していると言って過言ではないだろう。

そして肝心のトーンだが、生音を軽く鳴らした時点で明るく粒立ちの良いサウンドがハジけたことにまずは驚き。アンプにつないでみると、クリーン・トーン時は特に倍音が美しくきらめき、歪ませた時には元気良く抜けてくる自然なアタックが極めて爽快だ。筆者はここで新品のノン・コーティング弦を張ったギターと弾き比べてみたのだが、その気持ちよく前に突き出てくる感覚は“Optiweb”ならではという印象を受け、さらにピッチの安定感、サステインも抜群。あまりに快適な弾き心地なのでそのまま1時間以上弾いてしまった。

4〜6弦の巻き弦は新型コーティング弦を、1〜3弦には巻き弦と同等の防サビ効果を実現した“Anti-Rust”プレーン弦をそれぞれ採用したセットになっている。

4〜6弦の巻き弦は新型コーティング弦を、1〜3弦には巻き弦と同等の防サビ効果を実現した“Anti-Rust”プレーン弦をそれぞれ採用したセットになっている。

通常のプレーン弦(上)と“Anti-Rust”プレーン弦(下)、ともに約50時間弾いた後だが、後者にはまったくサビがない。

通常のプレーン弦(上)と“Anti-Rust”プレーン弦(下)、ともに約50時間弾いた後だが、後者にはまったくサビがない。

“Optiweb”セット弦ラインナップ

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何日経っても持続する極上トーン

“Optiweb”を張った初日から上々の結果が得られたので、以降は耐久性テスト的な意味も兼ねての長期間試奏に入った。できるだけ強めのピッキングやチョーキング&アーミングを多用し、なおかつ弾き終わった後のクロスでの拭き取りも行なわないという、弦を酷使するような勢いで毎日30分〜1時間程度の試奏を続けたのである。約1週間、音質やサステインの豊かさは変わらず保たれたままで、初日に感じられた美点はそのまま何日も持続していた。ただし毎日同じギターを弾き続けていると小さな変化を見落としがちになるため、ここでまた新品のノン・コーティング弦を張ったギターと比較。しかしここでもやはり、“Optiweb”は指の滑り具合や音の張り出し具合において新品を圧倒的に上回っていたのである。

そこからさらに10日が経過。流石に汚れを拭き取っていないため光沢は薄れて来たものの、滑りの良さにもサウンドの張りにも目立った変化なし。表面をじっくり観察してもコーティングが剥がれたような形跡は全く見当たらず、あと2週間は交換しなくても問題ないのでは?と思わされるほどだった。

結論としては——その長寿命ぶりには言うまでもなく脱帽だが、何より自然なアタック感とサステインが得られるサウンドの極上ぶりが最も好印象。この爽快さはぜひとも万人に試してもらいたい。

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