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トリスタン・プリティマン ライヴ・レポート 2013.2.10 @渋谷クラブクアトロ

レポート●蔵重友紀

2005年、『LOVE LOVE LOVE』でデビューし瞬く間に人気を高めたアコースティック・ギターの歌姫、トリスタン・プリティマンが去る2月上旬に来日ツアーを行なった。昨年10月に3枚目となるスタジオ・アルバム『CEDAR + GOLD』を携えて彼女が披露した、最終日にあたる渋谷公演のレポートをお届けしよう。

Tristan Prettyman

白地に赤い花柄のワンピースをまとい、颯爽と現れたトリスタンはアコースティック・ギターを手に、会場に溢れんばかりに集まった満員のオーディエンスに向かって微笑みかけた。ステージは3人編成で、トリスタンを中央に、上手にアコースティック・ギターのジャスティン・グラスコ、下手にはアルバムでも共作したスティーヴン・ミラーがパーカッションとキーボードを担当。早速その柔らかくハスキーな歌声に、早くも魅了された。穏やかでゆっくりしたビートに会場が包まれていく。

アコースティック・パンクの女王、アーニー・ディフランコに影響を受けて音楽を始めたトリスタン。彼女のギター・スタイルは、コード・アルペジオを指弾きするのが特徴で、ただかき鳴らすよりも表情豊かに楽曲を聴かせている。リードはジャスティンが担当するものの、イントロのメロディーはほぼトリスタンがプレイし、それぞれの曲の幕開けを彩った。

音楽的には一貫してリズミカルなアコースティック・スタイルでありつつ、様々な変化も見せた。最新作の『CEDAR + GOLD』を中心に、デビュー・アルバム『TWENTYTHREE』(’05年)、セカンド・アルバム『HELLO』(’06年)からの曲をバランス良く披露する中で、名曲「Love Love Love」では大きな歓声を誘い、ケイティ・ペリーのカヴァー「Wide Awake」で雰囲気を変えたり、何曲かではギターを置いて歌に専念する姿も。また、他のメンバーがステージを去り、1人で弾き語りを行なった際は会場のオーディエンスからリクエストを募り、温かなコミュニケーションを図っていた。

終盤では、最新作からのシングルとなったキャッチーな「My Oh My」で大きなハイライトを作り出した。アンコール最後の曲「California Girl」では、中盤にレッド・ツェッペリンの「Whole Lotta Love」を挟み込み、ロックに、かつセクシーなアレンジで締め括られたのもまた印象的だった。

終演後、ギター熱をかき立てられた女性ファン達が口々にギターをやりたいと話すのを聞き、まだ耳に残っている美しい声の響きとそれを支えるギターが持つ魅力を、改めて実感させられる事となった。

SET LIST at Shibuya Club Quattro 2013.2.10

1 Echo
2 You Got Me
3 Say Anything
4 Love Love Love
5 Quit You
6 I Was Gonna Marry You
7 Wide Awake
8 Smoke
9 Hello
10 Madly
11 Electric
12 The Rebound
13 Always Feel This Way
14 Come Down
15 Come Clean
16 My Oh My

encore:
17 Simple As It Should Be
18 California Girl (incl. Whole Lotta Love by LED ZEPPELIN)