アレキシ・ライホ:シナジー2000年『TO HELL AND BACK』インタビュー[期間限定]

アレキシ・ライホ:シナジー2000年『TO HELL AND BACK』インタビュー[期間限定]

ヤング・ギターにおいて、数多くのインタビューに応じてくれたアレキシ・ライホ。2021年3月号アレキシ追悼特集の一貫として、ウェブでは過去に掲載された彼の発言の数々をスタジオ・アルバム発表時のものに厳選して復刻、今年8月までの期間限定で公開していく。楽しみつつ、在りし日の彼を偲んでいただければ幸いだ。

第1弾は2000年9月号に掲載されたこちら。メロディック・デス・メタル系バンドが集結した来日イベントにて、キンバリー・ゴス(vo)率いるシナジーの一員として、アーチ・エネミー、ファイアーバードらと共に紹介されている。本誌2度目のインタビューとなるここでは、当時リリースされたばかりのシナジーの2ndアルバム『TO HELL AND BACK』についての質問に加え、チルドレン・オブ・ボドム(COB)との掛け持ちの状況についても尋ねている。

注意事項

※この記事は2021年8月までの期間限定で公開されます。
※インタビューの内容は、基本的に当時のヤング・ギター本誌に掲載されたものを復刻しています。

自分達の曲はメンバーだけで書きたい

YG:昨年夏の来日公演以降、シナジーはどのような活動をしていたのですか?

アレキシ・ライホ(以下AL):あの後、俺はチルドレン・オブ・ボドムでヨーロッパ・ツアーに出たから、シナジーのツアーには参加出来なかったんだ。でも、COBのツアー終了後にはすぐにシナジーのニュー・アルバム用の曲作りを始め、今年の1月からレコーディングに入ったんだよ。

YG:…ということは、日本以外であなたがシナジーのステージに立ったことはないのでしょうか?

AL:いや、フィンランド国内のギグではプレイしたことがあるんだ。けど、今後はシナジーの総てのギグに参加するつもりさ。ちゃんと、COBとシナジーのギグを同時期にブッキングしないように留意してもらっているから大丈夫だよ。

YG:シナジーの新作は、前作『BEWARE OF HEAVENS』(’99年)と大幅にメンバーが入れ代わりましたね?

AL:ああ。でも、1stの時は、参加した誰もがシナジーがパーマネントなバンドであるとは認識していなくて、メンバーと言うよりもゲスト・パフォーマーのような気持ちで参加していたんだ。勿論、最初のラインナップはとても良かったし、総てが上手くいったとも思う。でも、スウェーデン人のメンバーと一緒にやるよりも、やっぱり同じフィンランドに住んでいるミュージシャンとやる方が話が簡単だということになったんだよ。正直言って、今の5人はベストさ!

YG:ニュー・アルバムより加わったメンバーを紹介してください。

AL:もう1人のギタリスト──ローペ(ラトヴァラ)については、来日公演でも一緒だったから知ってるよね? ベースのマルコ(ヒエタラ)とは面識がなかったんだけど、シナジーに相応しいベース・プレイヤーの候補を俺とキンバリーで色々考えてみたところ、優れたベーシスト/シンガーである彼の名前が浮上して来た。ドラマーのトミー(リールマン)のこともよく知らなかったものの、マネージメントの誰かが「トゥ/ダイ/フォーのドラマーがイイんじゃない?」と言うので、連絡先をもらって電話してみたんだ。結果的に総て上手くいったよ。

YG:曲作りはどのようにして進めましたか?

AL:取り掛かったのは去年の終わり頃からで、今回は全員が作曲に関わっている。俺が総てを手掛けたのは2曲だけで、他はリフを持ち寄って仕上げていったんだ。みんなで曲作りを行なうことで、よりカラフルな楽曲になるのはいいことだよ。

YG:今回は、イン・フレイムスのイエスパー・ストロムブラードの参加は仰がなかったんですね?

AL:うん。バンド・メンバーでない人に参加してもらう理由はないと思ったし、やはり、自分達の曲はメンバーだけで書きたいよ。

YG:あなた自身は、シナジーとCOBの曲作りをどのように分けて考えていますか?

AL:考える必要なんてないね。両バンド共に、全く別なムードの音楽をやっているし、いつもどっちのバンドのために書いているのか把握しながら作曲しているから…。まぁ、たまには書いたリフがどちらに合うか分からない場合もあるけど、大体は自動的に分かって曲作りに取り組んでいるよ。

YG:ギター・プレイの面ではいかがですか? 意識して弾き分けていますか? それとも同じですか

AL:ギター・プレイに関しては、同じスタイルを維持しているかな? サウンド的にも同じような感じでやっているし…。機材も全く同じなんだ。3本持ってるジャクソン・ギターのうち2本を使い、アンプも同じものを使ったよ。そう言えば、ローペも俺と同じジャクソン・ギターを使ってたな。

YG:ローペと自分のギター・スタイルは、どう違うと思いますか?

AL:ローペはあらゆる点において優れたテクニックの持ち主で、素晴らしいアイデアを持っている。速く弾けるだけではなく、フィーリングのこもったフレージングがやれる。一方、俺もどちらかと言うとテクニカルなプレイヤーなんだろうけど、よりグルーヴ感のあるプレイをしていると思う。

FEATURED ALBUM

シナジー『TO HELL AND BACK』

『TO HELL AND BACK』SINERGY
2000年発表

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