ライヴ・レポート:HIGH-STREAM 2  2012年3月17日(土)

ライヴ・レポート:HIGH-STREAM 2  2012年3月17日(土)

去る3月17日(土)、ネット・ギタリスト達によるイベント、HIGH-STREAM 2が渋谷STAR LOUNGEにて行われた。ギターのイベントと聞くと速弾き、ソロ、インスト、男ばっかり…などと想像するかもしれないが、その実態は歌ものあり、キャッチーなポップスあり、そして男女の比率が半々の観客層…と、実に色彩豊かなロック・ギター・ショウが繰り広げられたのだった。早速、全出演者の様子を紹介しよう。

 

SPEED VIOLATION

まず出演したのはHidenoriと[TEST]のユニット“Speed Violation”。発売されたばかりのアルバム『SPEED VIOLATION』より2曲を披露した。ライヴでも圧巻の高速リードやツイン・ハーモニーで会場の雰囲気は一気にヒートアップ!

 

Terrani

普段は自身のギター教室やYouTubeでの活動を主としているTerrani、YouTubeでもおなじみのB’zの楽曲カヴァーで参戦。抜群のリズムとなめらかなレガート・プレイでヴォーカルの【蓮】と共に名曲を再現!

 

Ryu

ジェフ・ベック、ガスリー・ゴーヴァンといったキメの多くグルーヴィな選曲で挑んだRyu。アーミングなど飛び道具系の技が光る。最後に披露したレーサーXの「King Of The Monsters」に燃えるメタル魂をみた!

 

Shige

マイケル・シェンカー、SIAM SHADEなどのギター・インストでスリリングなプレイをかましつつも楽しそうに弾いていたShige! その中で最も印象的だったのは、エクストリーム「Cupid’s Dead」をバンドのエピソードと共に披露した一面。

 

Wotakufighter

マスク姿のWotakufighterは「となりのトトロ」アレンジ・ヴァージョン「トトロック」で観客をキャッチ! ゴージャスなオケに伸びやかなメロディーが映える楽曲が特徴。かつて活動を共にしていたHidenoriと共にヘルファイターの楽曲も披露した。

 

Godspeed

前回のHIGH-STREAMにも出演経験のあるGodspeed。自身のプロジェクトG5の疾走感たっぷりな楽曲を巧みに聴かせるが、そのサウンドの9割はマイク・スタンドに取り付けたiPhoneから。身軽な移動を考えての結論との事だが、音に遜色なし。

 

おさむらいさん

無言でアコースティック・ギター1本を片手に、メロディーや打楽器などを総て1人でコナすソロ・ギタリスト、おさむらいさん。美しい旋律に場内はじっと耳を傾け、グルーヴィな楽曲では手拍子…それまでの空気が一瞬にして別次元に動かされた。

 

Marco

陽気に現れ、ヴァイの「Bad Horsie」で幕を開けたMarcoはヘヴィかつ骨太なサウンドでオリジナルやカヴァーを次々と弾き倒し、積極的なMCでも観客を取り込んでいく。「愛をとりもどせ!!」のイントロでは高速タッピングも炸裂!

 

町屋

ブラジリアン的なグルーヴにヘヴィ・メタルなギターを乗せたインスト曲の魅力は歌心。着物にお面(ではなく顔だそうだ)の出で立ち、聴きやすいのに謎めかしく、引き込まれる旋律…「ショウ」という言葉が当てはまる30分間。

 

大和

ギターを弾かせたら超絶、マイクを持たせるとたどたどしいMC…のギャップが激しすぎる大和。その両方のキャラが会場に温かく受け入れられていた。音の繋がりを大切にするフレーズと極上のトーンが印象的。

 

海賊王

いきなりトークから始まるという異例のスタートを切った海賊王。明るいハード・ロック・チューンに響くメロディー重視のフレーズ構築はレベルが高く、随所に散りばめられたテクニカルなフィルも耳を惹きつける!

 

Encoure

本編終了後は、開演当初から設置されていたのに誰も座ることがなく、もはや背景と化していたドラム・キットに、ニコニコ動画での活動も盛んなショボン、ベースにはどり〜む・なんとかでも活動している晴之介が登場。そして主催のHidenoriと[TEST]がギターを構え、レーサーXの「Technical Difficulties」を熱奏、その高速ツイン・リード・プレイを余すことなく披露した。

ゲスト・ヴォーカリストの【蓮】、Thatを交えて洋楽スタンダード曲をさらに2曲披露したのち、アンコールの最後にはギタリスト達が再登場。そして出演者全員による「Smoke On The Water」のソロ回しを披露! 6時間に及ぶギター三昧の祭典は、大盛況の中に幕を閉じた。

(レポート●蔵重友紀 写真●吉浜弘之)