ヤマハの代名詞“PACIFICA”にシングル・カッタウェイのニュー・モデル

ヤマハの代名詞“PACIFICA”にシングル・カッタウェイのニュー・モデル

待望のシングル・カッタウェイ・モデル

1990年代から続く長寿シリーズであり、近年は人気アニメで取り上げられたことで空前のブームを巻き起こしたヤマハの“PACIFICA”。その長い歴史に新たな1ページを加えるニュー・モデルがリリースされた。

今回試奏した“PACS+11SM”は、マイク・スターンの愛機である“PACIFICA 1611MS”を彷彿とさせるシングル・カッタウェイ・モデルで、手頃な価格帯の“Standard Plus”シリーズの1本。伝統的なルックスながら、“PACIFICA”シリーズならではの工夫が凝らされたギターだ。エルボー部やバックにコンターが施されたボディは、右側ホーン部やネック側ピックアップ周りに若干の空間を設けたアコースティック・デザインが特徴。ギター全体をバランス良く鳴らす措置ということで、豊かなサステインに表れている。

ピックアップは、ミキシング・コンソールやD.I.などで知られるルパート・ニーヴ・デザイン社とヤマハが共同開発した“Reflectone”のハムバッカーとシングルコイルを搭載。スタジオ機器開発の視点は、このピックアップのクリアさやバランスの良さに活かされているかと感じた。またトーン・ノブを引っ張ることでフォーカス・スイッチがオンになり、ややゲインが高く中域が押し出されたサウンドを出すことができる。こちらは歪みサウンドやコード・バッキングに最適な音色で、こちらをメイン・サウンドとしつつ、ノーマルのシャープでタイトなサウンドを単音リフなどに活用するといった使い方も良さそうだ。

特殊な溝加工により高いチューニング精度を実現するサドルやロック式ペグなど、パーツ類へのこだわりも注目ポイントで、さすがヤマハのギターとうならされる。なおローズウッド・フィンガーボードのモデルもラインナップされており、また大きな注目を浴びそうだ。

ピックアップ
ピックアップはスタジオ機器で知られるルパート・ニーヴ・デザイン社と共同開発した“Reflectone”で、ネック側にハムバッカーの“EH7n”、ブリッジ側にシングルコイルの“EH7b”を搭載している。
コントロール
マスター・トーン(左側のノブ)を引っ張ると、ややゲインが高く中域を押し出すフォーカス・スイッチがオンになる。歪みに向いた厚みのある音色だ。
ペグ
ペグはゴトーの“SD91 MG-T”。トラディショナルなデザインとツマミだが、ロック式だ。

試奏動画 YAMAHA | PACS+11SM

製品概要 YAMAHA | PACS+11SM

●ボディ:アルダー
●ネック:メイプル
●フィンガーボード:メイプル
●ジョイント:ボルト・オン
●フレット数:22
●スケール:648mm
●ブリッジ:ゴトー“BC-TS1S”
●ピックアップ:ヤマハ“Reflectone EH7n”(ネック)、“Reflectone EH7b”(ブリッジ)
●コントロール:マスター・ヴォリューム、マスター・トーン(兼フォーカス・スイッチ)、3ウェイ・ピックアップ・セレクター
●価格:¥145,200(税込)

製品情報:
ヤマハ | Pacifica SC – エレキギター – Pacifica SC Standard Plus