アーティスト名 | KORPIKLAANI コルピクラーニ |
---|---|
アルバム名 | MANALA コルピと黄泉の世界 |
Amazonでチェック |
フィンランドが誇るフォーク・メタラーの1年半ぶりとなる8th作。今作は自国の叙事詩“カレワラ”に登場する黄泉の世界をテーマに描かれており、これまでの彼らの代名詞だった飲んだくれお祭りムードが若干影を潜め、シリアス&ダークな側面が強調されている。それに伴ってギター・サウンドも以前と比べるとヘヴィネスが増幅しており、作風に沿った分の民族楽器への傾倒も相まって、“重”の部分が色濃く表現された印象。新フィドラーのプレイも素晴らしく何ら遜色なし。恒例の“酒ソング”が収録されていないのは残念だが、そんなところにもテーマを重んじた今回の方向性の意志の強さを感じる作品だ。
(新垣信哉)