アーティスト名 | LED ZEPPELIN レッド・ツェッペリン |
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アルバム名 | CELEBRATION DAY 祭典の日(奇跡のライヴ) |
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’07年12月10日、アトランティック・レコードの創設者、アーメット・アーティガン氏追悼で開催されたロンドン・O2アリーナに於けるコンサートでの一夜限りの再結成が大きな話題となったレッド・ツェッペリン。そのライヴ音源と映像が、5年の歳月を経てリリースされることになった。何より嬉しいのは当日演奏した全16曲が丸ごと収録され、歴史的コンサートの全容を伝えてくれていることだ。とにかく自信を持って断言できるのは、このライヴは’70年代当時に匹敵するとまでは言えないものの、解散から四半世紀以上を経たジョン・ボーナム(dr)不在(このライヴでの代役は息子のジェイソン)のバンドとは思えないほど重厚で完成度が高く、“レッド・ツェッペリン”の名に恥じない誰もが満足できるレベルの堂々たるパフォーマンスを繰り広げているということ。
当日会場にいた僕は、ロバート・プラントのヴォーカルも含め、これだけ演れるなら(確かに細かいミスはあったが)当然ワールド・ツアーもあるだろうという確信にも似た手応えを感じたほどで、それは本作を体験した人なら誰もが同じ感想を持つはずだ。何より最初こそ少し緊張の面持ちだったメンバーも、曲が進むに連れて笑顔になり、もしかしたら生涯で最も楽しいライヴだったのではと思えるほど満面の笑みを浮かべて演奏する様子は、ただただ感動的。
(保科好宏)