アーティスト名 | METAL CHURCH メタル・チャーチ |
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アルバム名 | GENERATION NOTHING ジェネレーション・ナッシング |
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一時解散したものの2度目の復活を果たした、老舗パワー・メタラーの6年ぶり10作目。手元の資料によればカート・ヴァンダーフーフ(g)は’80年代の作風を意識したという。確かに「Suiciety」という曲は初代シンガーの故D・ウェインにもハマりそうだが、その独特な暗さは初期作品ほど強くはなく、むしろ『THE HUMAN FACTOR』(’91年)辺りに近いバランスだろう。地味すぎた’08年の前作とは楽曲の覇気が大違いだ。目新しさはなくとも一言“メタル”としか表現出来ない質実剛健なギター・フレーズは、能書きの多い今時のラーメン屋に味で対抗する古風な中華料理屋が如しの安定感だ。
(斎藤新吉)