BUCKCHERRY / FUCK

レーベルを移籍しての新EP（日本盤のみ、バンドのスタジオでの様子などを収録したDVD付き）。「もうラジオ・ヒットは望まない。俺達はロードに生きる」というバンドの覚悟の表れか——収録全６曲には自国の禁句“Fuck”の文字が踊り、“Fuck”の雄叫びがクドいほどこだまする。当然、パンク度は高めで、サウンド・プロダクションもライヴ録音されたかの如き生々しさだ。キース・ネルソン（g）＆スティーヴィーD（g）の音作りやプレイも驚くほどダイレクト！　前作の“七つの大罪”なる小難しいテーマは何だったのかとは思うが、「Crazy Bitch」で再ブレイクを遂げたバンドの身の処し方としては、正しい。
（菅原健太）