アーティスト名 | ANIMETAL THE SECOND ANIMETAL THE SECOND |
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アルバム名 | ANIMETAL THE SECOND ANIMETAL THE SECOND |
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国内メタル・シーンが閉塞状態だった’90年代に突如として現れたアニメタルは、セールス的にも爆発的な実績を記録し、多くの新規リスナーにヘヴィ・メタルの魅力を広く認知させることにもなった。そのポイントは親しみやすいアニメ・ソングのカヴァーだった点に加え、アンセムで活躍した坂本英三の熱い歌唱、様々なバンドの有名曲のオマージュを採り入れたアレンジだったと言っていい。’11年にはクリス・インペリテリ(g)らの著名ミュージシャンが参加したアニメタルUSAが出現したのも記憶に新しいが、今回の二代目アニメタルはまた新たなプロジェクトだ。
このデビュー作でセレクトされたのは、『新世紀エヴァンゲリオン』や『涼宮ハルヒの憂鬱』などのテーマ曲。“元祖”と比べると、マニアックなアイデアを巧みに入れ込むというより、大局的にはメタル・サウンドを軸にドラマ性を増幅させてカヴァーする方向性で、Queen.Mなる謎の女性シンガーの存在をアピールする内容だ。本誌読者が注目したいのは豪華な客演ギタリスト陣。高崎 晃(ラウドネス/「創聖のアクエリオン」)、ジョージ・リンチ(元ドッケン/「ライオン」)、ウォーレン・デ・マルティーニ(ラット/「コネクト」)、ケン・ハマー(プリティ・メイズ/「ひこうき雲」「キューティーハニー」)、e-ZUKA(グランロデオ/「残酷な天使のテーゼ」)が、個性的なプレイを奔放に披露している。このラインナップが集結するライヴの実現を期待したいものだ。
(土屋京輔)