アーティスト名 | THE PRODIGY ザ・プロディジー |
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アルバム名 | THE DAYS IS MY ENEMY ザ・デイ・イズ・マイ・エネミー |
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昨今のダンス・ミュージックといえば享楽的なEDMだが、’90年代をダンスで震撼させた立役者はやはり器が違う。とりわけ司令塔のリアム・ハウレット(program etc.)に流れる血はパンクそのものだ。ぶんぶんと唸るビートも、キース・フリント&マキシムが煽りまくるヴォーカル・スタイルも、全編に横溢するエモーションも、そのすべてが生々しく、聴く度に血沸き肉踊る。リアムは今どきのDJカルチャーには腹が立って仕方がないようで、「Ibiza」(イビサ島のこと)では痛烈なカウンターをお見舞いしている。得てしてベテランの気骨は空回りしがちだが、この音の前では批判された側もぐうの音も出ないはず。
(小口正貴)