アーティスト名 | SAOSIN セイオシン |
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アルバム名 | ALONG THE SHADOW アロング・ザ・シャドウ |
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’03年のバンド初出し音源が収録されたEPの発表後に脱退した初代シンガー、アンソニー・グリーンが復帰した米スクリーモ・バンドの3作目。アンソニーも前任者も透明感のあるハイ・トーンが持ち味で、スクリーモ・バンドとしては別格の叙情性/ドラマ性を湛える楽曲と共にこの声質が彼らの看板だったが、今作での久々のアンソニーに衰えは全くない。凄まじいスクリームもEP期に戻った…と言いつつ、個人的にはオルタナ方面へ舵を切った前作が愛聴盤だったがゆえ、揺り戻った荒々しさには複雑な思いも…。ファンが望むのは本作の路線だろうが、スクリーモ世代の成熟する姿をもう少し聴きたかった。
【文】菅原健太