アーティスト名 | MICHAEL SCHENKER マイケル・シェンカー |
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アルバム名 | TEMPLE OF ROCK テンプル・オブ・ロック |
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前作『IN THE MIDST OF BEAUTY』(’08年)で、マイケル・シェンカー・グループ(MSG)の初代シンガー:ゲイリー・バーデンを迎えたこともあって、往年のファンからの注目度が再び増しているマイケル・シェンカー。そんな中、ソロ名義でリリースされた本作は期待以上の刺激的な内容となっている。まず、注目すべきは参加メンバーの豪華さだ。カサノヴァなどでお馴染みのマイケル・ヴォス(vo)、UFOのピート・ウェイ(b)といった正規メンバーに加え、ゲストとしてギターでルドルフ・シェンカー、元マウンテンのレズリー・ウェスト、アーチ・エネミーのマイケル・アモット他、初期MSGのメンバーだったクリス・グレン(b)とポール・レイモンド(key)、ロビン・マッコーリー(vo)らが参加している。
肝心の中身の方だが、今回はメリハリの効いた快活でメロディアスな曲が多く並んでおり、叙情的楽曲はどれも近作にないほどよくできている。ギター・プレイに関してもメロディアスなフレーズを曲中にふんだんに取り入れるなど構築美に溢れており、ソロでもシェンカーらしいエモーショナルなプレイが聴けるのも大きな魅力だ。更にウェストとアモットとの3世代ヒーローによるギター・バトルを収録するなど、まさにマイケルの充実した精神状態を示すような力作に仕上がったと言える。
(Jun Kawai)