UNDER THE RADAR／シグナル・レッド

テンのスティーヴ・グロコット（g）とライオンハートのリー・スモール（vo／元シャイ他）という２人が’13年から温めてきたというコラボのアイデアが結実した作品で、全編で叙情性溢れる英国産メロディック・ロックが展開されている。（４）（７）のようなAOR寄りの曲もあるが、大半は重厚なギター・サウンドが力強く牽引するアップテンポなハード・ロック曲で、速弾きを交えながらメロディアスに迫るギター・ソロも聴き応え十分。緊張感溢れるドラマティックな展開が印象的な８分の大曲（11）にも要注目！　シリアスで質の高い楽曲群からは既にベテランの貫禄すら感じられ、今後が実に楽しみなプロジェクトだ。

【文】Masa Eto