THE PATH OF TOTALITY／KORN

欧米のレイヴ・シーンを沸かせるエレクトロ・ダンス音楽“ダブステップ”に挑戦した10作目。楽曲はダブステップ界の面々との合作で、従来のヘヴィさをキープしながらも、ビート感をグンと高めた斬新なサウンドを聴かせており、ギターは、ダンサブルでヘヴィなビートとリフをシンクロさせ、機械的なビート感を増幅させるような役割がメインである。かつてKORN繋がり…というかジョナサン（vo）の推薦でオージーやデッジーといったSF風味のインダストリアル・バンドをチェックしていた向きには難なく入り込める。ジョナサンの趣味が大きく出過ぎた作風だとも感じたが、彼の歌声がなければ「KORN？」だ。
（菅原健太）