アーティスト名 | HIBRIA ヒブリア |
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アルバム名 | ME7AMORPHOSIS メタモルフォシス |
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昨年、結成25周年を迎えたブラジル産メタラーの、前作『MOVING GROUND』(’18年)以来となる第7作。アベル・カマルゴ(g)以外全員脱退というまさかの事態が起こったのも4年前で、その後ニュー・ギタリストとしてグガ・ムニョスがアナウンスされていたが、いつの間にかいなくなってしまい、’19年初頭にブルーノ・ゴジーニョ(g)が新加入。本作は全く未知のメンツにより制作された。となれば、音楽性も未知なる方向へ…と思ったら、ほぼ原点回帰と言ってイイぐらいに、初期ファンも納得の仕上がりとなっている。まず何より驚くのが、達人・巧者揃いだった歴代メンバーに匹敵する逸材をよくぞ探し当てたこと。
中でもブルーノは過去イチとも言えるテクとセンスの持ち主で、プロデューサーとしても手腕を発揮。触発されたかアベルもシュレッドしまくりで、新顔ベースのチアゴ・バウムガーテンも高難度ソロを連発。また、10年以上ドリーム・シアターのカヴァーをやってきたブルーノの色が出たのか、“それ”っぽいアレンジが散見される点、ソウルスペル・メタル・オペラなどで知られるヴィクター・エメカ(vo)がマイケル・キスク&アンドレ・マトス系で、それが新味となっている点も特筆しておきたい。過去メンバー3人客演の「Tribal Mark」や、「A Storm To Heal」にまつわる“沁みる”エピソードは、ヤング・ギター2022年3月号のインタビューをご参照頂きたい…!!
【文】奥村裕司