Ⅱ／マザー・ロード：前作を継承するクラシカルでブルージーなハード・ロック・アルバム

スティールハウス・レーンのキース・スラック（vo）、ソウル・ドクターのクリス・ライン（g）を中心とするハード・ロック・バンドの2ndアルバム。’14年の前作『DRIVE』を継承するクラシカルでブルージーなハード・ロック・アルバムであり、主役となるのはやはりデイヴィッド・カヴァデールを思わせるキースの歌唱（正直言って、スティールハウス・レーンよりこっちの方がカッコいい！）と、やや派手めで今日的なクリスのギター・プレイ。フリーやバッド・カンパニーを彷彿とさせる面もあるが、ブリティッシュ・ハードな翳りよりもアメリカンなカラッとしたフィーリングが前作よりも増したように感じた。

【文】小澤明久