アーティスト名 | OVERKILL オーヴァーキル |
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アルバム名 | THE WINGS OF WAR ザ・ウィングス・オブ・ウォー |
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厳格なオールドスクール至上主義で若き日に勝るとも劣らぬ攻撃的スラッシュ感の冴えを取り戻した近年のオーヴァーキル。同路線の最高到達点だった前作に続くこの19作目では、再獲得したパンキッシュな爆走力はそのまま引き継ぎながら、久々にこのバンドならではのヘヴィ・サイドの更新に一歩踏み出した観がある。メタルコア音響職人ゼウスとの初顔合わせ及びジェイソン・ビットナー(dr/元シャドウズ・フォール)新加入の効果はてきめんで、音の密度と重圧感が大幅アップ。ギターのダークなメロディーを活かした曲も多い。功罪相半ばしたかつてのヘヴィ化路線とは一線を画す絶妙のバランス感覚だ。
【文】平野和祥