SCREAMACHINE／スクリーマシーン：鋼鉄を溶かす熱量、ローマの正統派ヘヴィ・メタル陣1st

イタリア・ローマ出身、シンフォニック・ブラック・メタル・バンド：ストームロードのフランチェスコ・ブッチ（b）を中心とするバンドの1stアルバム。スピーディーで雄々しく劇的な音楽性は’80年代半ばのジューダス・プリーストやアクセプト辺りに通じる正統派のヘヴィ・メタルであり、同地のファンタジックなパワー・メタル・バンド：カレドンのギタリストとキーボーディストによるツイン・ギターも実に効果的。鋼鉄の硬さ・鋭さと、それを溶かすほどの熱量をバランスさせたメタルらしいメタルである。シモーネ・ムラローニ（g／DGM）、スティーヴ・ディジョルジオ（b／テスタメント）らがゲスト参加。

【文】小澤明久