Infitium／GALEYD

’12年１月から本格始動した東京拠点の４人組が放つ、初音源となる６曲入りミニ・アルバム。オーセンティックなハード・ロックから現代的なスクリーモなどに至るまで、幅広い音楽的ルーツが垣間見えるが、メタルなエッジを際立たせたサウンドで、メロディックかつアグレッシヴにまとめ上げるアプローチが最大の特徴と言えそうだ。楽曲の疾走感もライヴにおいては強力な武器になるだろう。若手ながら相応のキャリアを実感させる全体像の中で、ギター・プレイも訴求力を高める重要な個性の１つ。時には派手な技巧を押し出しつつ、様々な場面で印象的なフレーズを聴かせている。名刺代わりとなる注目の作品だ。
（土屋京輔）