優勝!! ファントム・エクスカリバー:栄光の“Wacken Open Air”への道 第5回

優勝!! ファントム・エクスカリバー:栄光の“Wacken Open Air”への道 第5回

毎年ドイツのメタル・フェス“Wacken Open Air”で開催されているバンド・コンテスト“W:O:A Metal Battle”。世界約30ヵ国の新鋭・精鋭バンドが激突するその現地決勝ラウンドに、今年はファントム・エクスカリバーが日本代表として挑んだ。

輝く聖剣と共に“メタルの聖地”へと殴り込み、現地オーディエンスを熱狂の渦に叩き込んだ彼等は──何と何と、見事ぶっちぎりで優勝をかっさらった! 特別連載:<<ファントム・エクスカリバー:栄光の“Wacken Open Air”への道>>、第5回を勝利の凱旋と共にここへお届けしよう! ギタリスト:Mastuの歓喜の叫びを噛み締めろ…!!

第5回:優勝を勝ち獲ってきました!!

Matsu
Matsu(Pic: Litchi)

ヤング・ギター読者の皆様、こんにちは!
ファントム・エクスカリバーの Matsu です!!
“W:O:A Metal Battle”現地決勝ラウンドで、我々は見事優勝を勝ち獲ってきました!!!!!!!!!!
おっしゃああああああああぁぁぁあああ!!!!!!!

WOA2023バナー

Phantom Excaliver優勝バナー

優勝以外は考えずに臨んだ本戦、しっかりと結果を残すことができ、まずはひと安心しています。
ただ、“Wacken Open Air”(WOA)のお話をするまずはその前に──今回優勝できたひとつの要因としては、オランダはユトレヒトにて事前公演ができた…というのがあります。
ファントムにとって初海外の地は、オランダのアムステルダム空港。あの感動を忘れることはないだろう。オランダは綺麗で上品な街という印象で、とにかくイイ場所だった! ユトレヒトでのライヴも、サークル・ピットが発生するなど超大盛り上がりにて終了。
MCや機材も海外仕様だったため、WOAがぶっつけ本番にならなかったことも本当に大きかった。
連絡をくれたオランダの友達、助けてくれたプロモーターに、本当に感謝。また絶対に行きたい!

その後、オランダからドイツのハンブルクまでは、約7時間の電車の旅。移動は快適だったものの、ドイツに着いてからは、とにかくずっと雨。
前情報によると、WOA会場は集中豪雨の影響で、既に過去最悪のコンディション。あちこち水没によるオーディエンスの入場規制などもあり、地獄が待っているだろう…と(笑)。どんな様子だったかは、僕のインスタのストーリーのハイライトや、ファントムのSNSに残してあるので、ぜひ見てください(笑)。

到着した現地は、まさに田んぼ。泥にまみれながら会場を歩き廻った。ヴォーカルのKacchangはステージさながらに髪を立て、メンバー全員で大雨の中、ライヴ当日まで会場中でフライヤーやステッカーを配りまくって、友達をたくさん作った(笑)。

そして──迎えた当日は、案の定…大雨(笑)。出番前が一番降ってたんじゃないかな…ってくらいの土砂降りで、バックステージで着替えやらを行なった。
ライヴ本番は、開場してから朝イチ2番目(午前11時25分スタート!)だったため、あまりお客さんは集まらないかと思ってたけど、蓋を開けてみたら、大雨にもかかわらず多くの人が!!!
こういう時のライヴって、すべてがバタバタで、鮮明な記憶って全然残らないんですよね。よって、いつのまにか20分間を駆け抜けていた。機材トラブルは多少あったけど、無事終えられて良かった。
気付けば大雨から、「メタルは裏切らない」のPVのような大快晴。「やっさっさ」の大合唱にサークル・ピット…と、異常な盛り上がりだった!!!
朝イチで、泥まみれになってでも楽しんでくれた現地のメタルヘッズに、本当にリスペクト。演奏を終えてからも、会場を巡っていたら、道行く人達から、ひらすら“やっさっさ”コールをされて、何度も何度も酒をふるまわれまくった(笑)。

Kacchangメタルバトル決勝ステージ

Matsuメタルバトル決勝ステージ

YASSASSA演奏

Matsuメタルバトル決勝ステージ

メタルバトル観客

運命の結果発表当日。地元TV局の密着取材があったため、またしても時間ギリギリのバタバタで会見場へ到着し、そこからの鮮明な記憶はない。
第5位から順に発表があり、第4位、第3位…とコールされる中、第2位で名前が呼ばれなかったら、「絶対にイケる!!」と思った。
あんな緊張したのは本当に初めてだった。
そして「1st Place is……Phantom Excaliver from Japan!!」と呼ばれた!!!!!!!!!!
全力で喜びたかったが、Kacchangのまさかの失神で、その場が全部持ってかれてたな(笑)。
日本でも、新宿の某ロック・バー界隈の皆様など、その様子を配信で見ていただいてたそうで、お祝いショットが大量に出て賑わったみたいだ。

表彰式イベント

とまぁ、ヨーロッパでの話はファントムならではの、多くのドラマや珍事件に恵まれ(ありがた迷惑)、本当に語り尽くせない。

でも…ひとつ言えることは──達成感というものはない。
何故なら、WOAでの“Metal Battle”優勝は、目標ではあったが、飽くまでも夢の途中でしかないから。
実績、SNSのフォロワー、テクニックは関係ない。その気持ちや、そのためにどれくらい準備できたかどうか…が、今回の優勝を導いてくれたのかと思う。
大事なのはここから…!!
この優勝を機に、プロモーションの幅が本当に広がった。
もう既に、来年末の予定まで決まりかけている状況で、帰国してからは、状況が目まぐるしく動いている。
実は、ファントム・エクスカリバーはここからが正念場なのである。
まだまだ我々の青春爆走物語は終わることはない!!!
今後の動向に注目だ…!!

渡航に向けてサポートしてくださった皆様、WOA関連で注目してくださった関係者、プレスの皆様、そして素晴らしい連載企画の機会をいただいたヤング・ギターの皆様、本当に本当にありがとうございました!!!
Wacccckkkkkkeeeeeeeeeennnnnn!!!!!!

Matsu ライヴ