最新フル『Bloody Palace』に伴うMary’s Bloodのツアー“Invasion of Queen”──その千秋楽公演が新宿BLAZEにて、去る1月31日に開催された。彼女達にとって過去最大規模の会場となったが、当日は見事ソールドアウト。一昨年のメジャー・デビュー時の勢いが全く衰えていないばかりか、むしろ益々高まっていることを証明してみせたのである。このライヴの模様についてギタリストのSAKIの活躍を中心に、遅ればせながらお伝えしよう。
自身のライヴだけでなく“Ozzfest JAPAN 2015”など様々なイベントにギタリストとして単身出演するなど場数を踏んで来たSAKIは、以前と比べパフォーマーとして着実にパワー・アップ。フロントマンのEYE(vo)に負けず劣らず観客を煽りまくり、さらに華のあるプレイヤーへと成長を遂げていた。そうしてオーディエンスを沸かせると同時に、この日の彼女は「自分自身が一番ショウを楽しんでいる」というムードが印象的で、とりわけギター・ソロ・タイムで披露した聖飢魔IIのフレーズ・リレーでは、エゴを前面に出し「これが私の愛する音楽だ!」と堂々とアピールする様が実に痛快だった。そんなSAKIの使用ギターは、お馴染みのキラー“KG-FASCIST Grave Stone”と同社製カスタム・モデルという2本。アンプはマーシャル“JVM410T5”がステージ上に置かれていた。
ショウの全体的な内容としては、『Bloody Palace』と1stフル『Countdown to Evolution』の楽曲を中心に、「Burning Blaze」などインディーズ時代の人気曲も含んだ全20曲を演奏する、ヴォリューム満点なものとなった。その内1曲は「Shall We Dance?」という新曲で、ヘヴィでアグレッシヴなギター・リフ、そしてキャッチーなサビ展開という彼女達の十八番のパターンを使用したナンバーだ。
ちなみにサポート・ギターは、もはや“5人目のメンバー”といっても過言ではない、Mary’s Bloodのライヴには欠かせない存在となっている社が担当。ところどころでSAKIとのツイン・ハーモニーを決め、アンサンブルをさらに豊かにすることに貢献していたところも補足しておこう。
こうしてツアーを成功させた彼女達には、息つく間もなく、4月〜5月に新たな東名阪ツアーが控えている。しかもこちらは、名古屋でアウトレイジ、大阪で相川七瀬、そして東京でSHOW-YAの寺田恵子とそれぞれコラボレーションするという、スペシャルなイベントとのことだ。大物アーティスト達とどんなバトルを繰り広げるのか…大いに期待したい!
なお今回紹介したBLAZE公演については、本誌の連載コラム「ちゃっきーの“地獄より愛をこめて”」の第4回(2016年4月号掲載)にてSAKI本人が語ってくれているので、そちらもお見逃しなく。またこの日のパフォーマンスを収録したライヴDVD『LIVE at BLAZE 〜Invasion of Queen Tour 2015-2016 Final〜』(ビクター/VIBL-806)が、4月13日に発売予定だ。
Mary’s Blood 2016.1.31 新宿BLAZE セットリスト
1. The Gate Of Palace(SE)〜Bite The Bullet
2. Crime and Punishment
3. Song For You
4. Wings
5. Infinite Love
6. Campanula
7. Ready to Go
8. Grayish World
9. XOXO -kiss & hug-
10. Sweet Trap
11. guitar solo〜drum solo
12. Marionette
13. Veronica
14. Shall We Dance?(new song)
15. I’m Dead
16. Bloody Birth Day
17. Coronation Day
18. Promised Land
[encore]
19. Shout the Truth
20. Burning Blaze
21. Moebius Loop
公式インフォメーションMary’s Blood オフィシャル・サイト