A VIEW FROM TOP OF THE WORLD/DREAM THEATER ドリーム・シアター:プログレ・メタル界の新たなマスターピース

A VIEW FROM TOP OF THE WORLD/DREAM THEATER ドリーム・シアター:プログレ・メタル界の新たなマスターピース
アーティスト名DREAM THEATER
ドリーム・シアター
アルバム名 A VIEW FROM TOP OF THE WORLD
ア・ヴュー・フロム・ザ・トップ・オブ・ザ・ワールド

CD | ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル | 2021/10/22発売

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プログレ・メタルにおける世界最高峰:ドリーム・シアターの通算15作目となる本作は、新たなマスターピースといえるだろう。作風は’19年の前作『DISTANCE OVER TIME』に通じるスタイルで、無調性 的な音使いによるダークなサウンドとヘヴィなリフがメロディックな要素とよく対比され、驚くほど濃厚に 仕上がっている。楽器陣がいつものように対面で練り込んだだけあり、お得意の超絶ユニゾンも楽しめる が、各パートが対位法的に絡むクラシカルなセクションや、弦楽器隊が同一のルート音を刻む中、シンセが 動いてマイナーからメジャーへコードが変わる進行…といった音楽的な造詣の深さも極まっている。ジェイムズ・ラブリエ(vo)の表現力も抜群だ。

進化の止まらないジョン・ペトルーシの新機軸は、初の8弦ギターが活躍する「Awaken The Master」。格段にヘヴィなリフと ザクザク感を増した歪みサウンドが心地よい。「Invisible Monster」「Sleeping Giant」「Transcending Time」などの超絶ソロも1つ1つに趣があり、タイトル・トラックにして20分超えの大長編となる7では、まさに 頂点目指して6連フル・ピッキングの全力疾走! この曲をはじめ、過去の作品や先達を彷彿させるフレー ズも少なくないが、それらは焼き直しどころか新たな 要素にうまく溶け込み、DTという音楽性のユニークさを改めて強調付けているように思える。よく噛んで、隅々まで味わっていきたい作品だ。

(蔵重友紀)