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MOORE BLUES FOR GARY/BOB DAISLEY AND FRIENDS  ゲイリー・ムーアと縁のあるミュージシャンが好演したトリビュート盤

ムーア・ブルース・フォー・ゲイリー/ア・トリビュート・トゥ・ゲイリー・ムーア

BOB DAISLEY AND FRIENDS - MOORE BLUES FOR GARY
アーティスト名 BOB DAISLEY AND FRIENDS
ア・トリビュート・トゥ・ゲイリー・ムーア
アルバム名 MOORE BLUES FOR GARY
ムーア・ブルース・フォー・ゲイリー


CD | ワードレコーズ | 2018年10月26日発売

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名ベーシスト:ボブ・デイズリーが手がけたゲイリー・ムーアへのトリビュート盤。主にバッキングを担当しているのはボブのバンド・メンバーたちで、ゲイリーがプレイしていない彼の自前の曲も入っていたりと自己主張が感じられるが、ゲイリーの息子たちを含めて本人と縁のあるミュージシャンを可能な限り集めているところにボブのこだわりを感じさせる。
 

ギター陣で言えばどうしても、10数年ぶりに“CDに復帰”して「Still Got The Blues」を弾いたジョン・サイクスに注目が集まる。かつてはゲイリー2世的なフォロワーだった彼がゲイリーの曲を弾くというのは、あるようでなかったと言うか、出るべくして出たと言うか。直系のプレイヤーではあるがゲイリーとはギターの“泣き方”が違うのだということが確認できる好演だ。他にも丁寧かつ力を込めて弾いたことが音から伝わってくるダグ・アルドリッチ、あまりゲイリーと接点のなさそうなスティーヴ・モーズの繊細さから伝わる敬意、ジェフ・ワトソンが豪快に醸し出す本格ブルース・テイストなど、ギターに関してはさすがの秀逸なプレイが多い。そんな中でもファンの心を打つのは、かつての良きパートナー:ニール・カーターが歌と鍵盤を担う「Empty Rooms」だろう。この声で“大切な人がいなくなった”状況を歌われると心にグサリと刺さるものがある。
(斎藤新吉)