SURGICAL STEEL/CARCASS

SURGICAL STEEL/CARCASS
アーティスト名CARCASS
カーカス
アルバム名 SURGICAL STEEL
サージカル・スティール

CD | トゥルーパー・エンタテインメント | 9月13日発売

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’07年に再結成が宣言され、翌年“LOUD PARK 08”で来日も果たした英“リヴァプールの残虐王”が、ツアー限定の立ち位置から一歩踏み込んでスタジオ新作をリリース! 『SWANSONG』(’96年)以来、約17年余ぶりの復活作は、通算6枚目のスタジオ・フルレンス作である。残念ながら、マイケル・アモット(g)は既に脱退し、本作はビル・スティアーが1人ですべてのギター・パートを担っているが、心配は無用。マイケルが在籍していた『NECROTICISM〜』(’91年)〜『HEARTWORK』(’93年)の流れを汲む、メロディックで流麗なギター・ワークは健在だ。

それでいて、グラインドコア〜デス・メタルの激烈性もガッツリ堅持されており、さすがにゴアな腐臭こそ強烈には漂ってこないものの、随所でブラスト・ビートも炸裂。ブルータルな凶暴性とエモーショナルな泣きの融合具合は、これまでにないレベルにまで高められている。「Captive Bolt Pistol」に光速リックが組み込まれていたのにも驚かされたし、「実はマイケルじゃ…?」と思わせるソロや、シン・リジィ風とさえ言いたくなるハモりまである中、ファイアバードを経たからこそのヴィンテージなビルの感性が、カーカス以外の何者でもない獣性サウンドと違和感なく溶け合っているのは、もう奇跡的としか言う他ない。元ドラマー:ケン・オーエンの“咆哮”客演もマニア感涙必至!
(奥村裕司)