NO CROSS NO CROWN/CORROSION OF CONFORMITY

NO CROSS NO CROWN/CORROSION OF CONFORMITY

ダウンに専念するため’06年に脱退したペッパー・キーナン(vo, g)が復帰しての10作目。彼の不在時は、ザック・ワイルドのいないBLSのようなものだったか。肉肉しいリフのうねり、堂々たる肉厚スライド・ギター、シン・リジィ風ツイン・ハーモニーの華やかな調べ、南部魂を隠さない荒くれ熱唱…といったものが今作で復活。ペッパーがいるのといないのとでは作品の方向性も完成度も圧倒的に違うことが実感できる。数曲毎に配置された、不穏な静謐をもたらすインスト曲の’70年代初頭感も渋い。重厚ではあるがブギーのノリも入っているため重くなりすぎない、秀逸な独自のセンスも復活している。
(菅原健太)