ARS MUSICA/DARK MOOR

ARS MUSICA/DARK MOOR

スペイン出身、メロディック・パワー・メタルの雄が発表する約2年半ぶりの9th。前作で試みたスペイン語詞が今作でも見られ、得意技とも言えるクワイアやオーケストレーションで包まれた楽曲はこれまでのスタイルを踏襲。が、前作で顕著だった戯曲を彷彿とさせるシアトリカルな楽曲をメインに添えず、今作は闇雲に疾走感に頼らないメロパワ然とした面を強調したような印象だ。オーケストラルな展開でゴリゴリ押すのではなく、やや大人びた楽曲を重厚&壮大なスケール感で塗り固めた感じか。エンリク・ガルシアのツボを的確に押さえたギター・プレイ、クサメロ・メーカーの資質は相変わらずの安定感。
(新垣信哉)