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DUM SPIRO SPERO/DIR EN GREY

DUM SPIRO SPERO/DIR EN GREY

アーティスト名 DIR EN GREY
DIR EN GREY
アルバム名 DUM SPIRO SPERO
DUM SPIRO SPERO


CD | FIREWALL DIV. | 2011年8月3日発売

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DIR EN GREYの近作に関して個人的な解釈を言うと、前々作『THE MARROW OF A BONE』(’07年)は’90年代的なモダン・ヘヴィネス。そして前作『UROBOROS』(’08年)は、プログレ/デス・メタル/ハードコア/オリエンタル…などあらゆる要素を取り込んだ、突然変異的ミクスチャー。順当にブッ壊れ気味の道を進んできた彼らだが、最新作でこうくるとは…正直驚いた。なるべく短い言葉でまとめるなら、「非常に分離のいい整合感のあるサウンドで作られた、高品質ヘヴィ・ミュージック」だ。7弦ギターをAまで下げたえげつないほどの重低音リフを、しっかりとした音程感でクリアに聴かせる辺りは、海外の著名エンジニアによるミックスが如実に活きている。

このクリアさがあるからこそ、随所にちりばめられた美しい旋律も最大限に効果を発揮する。複数の曲で聴くことができるハーモニー・リフはもちろんのこと、「DIFFERENT SENSE」「獣慾」「VANITAS」などに於けるツイン・リード(彼らのレビューでこの言葉が出てくるとは筆者も思わなかった)も実に鮮烈。またこれらのソロのメロディーが、今回は明らかに“狙っている”と感じさせる泣きを猛烈に発散しているのだ。ヘヴィ・メタル然…と単純に言うと語弊はあるが、そちら側のリスナーにも確実にアピールする内容。ただ純粋に格好いい。
(坂東健太)