THE SILENCE SPEAKS／electro53

五味孝氏（g／T-BOLAN）と恩賀周平（b）によるインストゥルメンタル・ユニットによる３作目のアルバム。タイプの異なる楽曲を７曲収録した本作だが、それぞれで多彩な表情を見せるギター・ワークが聴き所となっており、快活でポップなフュージョン／ロック系の曲では伸びのある力強いトーンで弾き、ヒップホップ・グルーヴ・スタイルの曲ではクランチ・サウンドによるノリのいいプレイを披露。他にもショパンのカヴァー「別れの曲」での泣きのギター、メロウなナンバーでのメロディアスなプレイなど、トーンを繊細にコントロールして奏でるエモーショナルな五味の演奏に思わず惹き込まれる。
（Jun Kawai）