THE STORM／ISSA

ノルウェー人女性シンガーによる2ndフル。鼻にかかった声ながらパワフルに歌うハード・ポップ調が今回も温められ、前作『SIGN OF ANGELS』（’10年）同様、“Frontiers Records”ゆかりのライター陣によるキャッチーな楽曲（今回は本人も作曲に携わる）からなるメロディックHR作に仕上がっているが、マインズ・アイetc.のドラマーであるダニエル・フローレスによるプロデュースは、それに加えてよりソリッドなロック・テイストを特にアルバム後半に取り入れており、一本調子の気味もあった前作からの着実な成長を印象付ける。アーティストの意欲とプロデューサーの野心が見事にシンクロした作品だ。（小澤明久）