毎月10日発売。月刊ギター専門誌ヤング・ギターの公式ウェブサイト。

PEOPLE, HELL AND ANGELS/JIMI HENDRIX

ピープル、ヘル&エンジェルス/ジミ・ヘンドリックス

アーティスト名 JIMI HENDRIX
ジミ・ヘンドリックス
アルバム名 PEOPLE, HELL AND ANGELS
ピープル、ヘル&エンジェルス


CD | ソニー・ミュージック ジャパン インターナショナル | 3月6日発売

Amazonで購入する

直近で言えば'10年『VALLEYS OF NEPTUNE』…に続くジミ・ヘンドリックスのアーカイヴ作品。ジミのデビュー作品『ARE YOU EXPERIENCED?』('67年)からエンジニアを務めた今やリヴィング・レジェンドのエディ・クレイマー、ヘンドリックス研究家として著書も残すジョン・マクダーモットが共同プロデューサーとして編んだレガシーだ(2人の他に、ヘンドリックス関連の権利会社を経営するジミの姉ジェイニーもプロデューサーに名を連ねている)。

これまでも同種の作品は数枚発表されているが、本作には「ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス以外でのジミの活動を紹介する」という基準が設けられたようだ。必然的に中心となるのは、軍に従事していた頃からの友人だったビリー・コックス(b)、そしてバディ・マイルス(dr)というバンド・オブ・ジプシーズ時代のリズム隊による音源。実験的試みも少なくないが、ファンク・ロックと形容された彼ら独特のビートが封じ込まれている。

中でもファン歓喜なのは、“Woodstock”フェスの最後を飾ったインスト・マイナー・ブルース「Villanova Junction」のスタジオ・テイクだろう。'69年5月の録音だから、あの数ヵ月前からこの曲はリハーサルしていたということになる。即興じゃなかったわけだ…とか、色々ジワリときて感激。
(福田真己)