アーティスト名 | JOE SATRIANI ジョー・サトリアーニ |
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アルバム名 | WHAT HAPPENS NEXT ホワット・ハプンズ・ネクスト |
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チキンフットのバンドメイトであるチャド・スミスをドラムに、そして今回が(アルバムでは)初共演となるグレン・ヒューズをベースに迎えて制作された“プロフェッサー・サッチ”による通算16作目。多彩なエフェクトを駆使したヴァラエティに富んだ音色で、実験的ですらある楽曲を披露したコンセプト・アルバムの前作から一転、再びシンプルでストレートなロック・ギター・インストが展開されている。一度聴いただけで強く印象に残るフックに富んだ楽曲が満載で、懐かしさすら感じさせる心地好い“既聴感”に溢れた実に爽快な内容だ。
エンジン全開で駆け抜けるハード・ロック・ナンバー「Energy」で幕を開け、近未来的なデジタル感を伴う強烈なグルーヴ曲「Catbot」が続き、そこから前回来日時にインスパイアされて書いたという「Cherry Blossoms」や切ない「Righteous」「Smooth Soul」など一旦メロウなナンバーを挟み、中盤に軽快なシャッフル・ビートの「Headrush」(グレンの唸るベースにも注目!)を配置するという、彼の代表作であるあの名盤を彷彿させる構成も面白い。各曲で各メンバーの個性が存分に発揮されており、ジョーのソロ作品でありながらも全編でバンドらしい結束力を感じさせてくれる一枚だ。チャドとグレンのソウルフルかつタイトでパワフルなリズム・セクションも、ジョーのギターと相性抜群! ライヴも是非このラインナップで!!
【文】Masa Eto