MONSTER/KISS

MONSTER/KISS
アーティスト名KISS
KISS
アルバム名 MONSTER
モンスター〜地獄の獣神

CD | ユニバーサル インターナショナル | 2012年10月10日発売

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’96年にKISSがオリジナル・メンバーでメイクを施しての再結成を実現させた後、エース・フレイリーの脱退に伴い、バンドの裏方として働いていた元ブラック・アンド・ブルーのトミー・セイヤー(g, vo)がそのままエースのメイクを引き継いでバンドに加入したのが’02年。メイクでの復活後はエースよりもはやトミーの方が在籍期間が長いという現状のラインナップ——ピーター・クリスに替わって加入したエリック・シンガー(dr, vo)、そして御大のポール・スタンレー(vo, g)とジーン・シモンズ(b, vo)の4人で、『SONIC BOOM』(’09年)以来となる新作を発表した。
そのトミーが楽曲作りに於いて大きく貢献したというこのアルバムは、基本路線は前作同様に’70年代のKISSの音楽にベクトルが向いたものとなっている。ただ、今作の方がより自然体で音楽制作を行なったようで、更にパワフルで躍動感に溢れた作品になったという印象だ。サウンドがハードという点では’70年代の作品とは若干質感は違っており、ヴォーカル・メロディーも’80年代の彼らに近いが、シンプルでキャッチーなR&RというKISSの基本を貫いているという部分では、’70年代のヴァイブが存分に感じられる作品だと言える。エースを意識しながら、よりダイナミックで力強いギター・ソロを披露しているトミーのプレイも、前作以上に存在感を放っている。
(Jun Kawai)