INFERNO/MARTY FRIEDMAN

INFERNO/MARTY FRIEDMAN
アーティスト名MARTY FRIEDMAN
マーティ・フリードマン
アルバム名 INFERNO
インフェルノ

CD | ユニバーサル インターナショナル | 5月21日発売

Amazonで購入する

’00年のメガデス脱退後は、企画物アルバムのリリースやタレント活動が際立ち、もはや“『RUST IN PEACE』(’90年)のマーティ”を求める人も少なくなっていたのかもしれない。だが本作はファンの想いを知ってか、今もメタル魂は失くしちゃいないぜ!と強くアピールする内容だ(3曲は歌入り)。彼ならではのオリエンタル風味も忍ばせつつ、基軸となるのはフラッシーな速弾きから泣きまで入った、正統メタル・ギタリストらしいスリリングかつ構築されたプレイの数々。
また、豊富なアイデアの下、有名プレイヤーを招いてアコやサックスをフィーチュアした曲はどれも個性的だし、アレキシ・ライホ(チルドレン・オブ・ボドム)が歌とギターで参加の「Lycanthrope」は、もろチルボドな疾走感と展開を見せて2人の好対照なギターがぶつかり合う、本作のハイライトの1つだろう。他に、過去マーティが客演したインドのプログレ・メタラー:スカイハーバー、USテクニカル・デス/スラッシュの雄:レヴォケイション、カナダ産骨太ロック・トリオ:ダンコ・ジョーンズのメンバーとのコラボという人脈が興味深く、各々の持ち味を活かした仕上がりに。盟友ジェイソン・ベッカーとの共作曲もある。ひねりの効いた技巧だけでなく、昭和歌謡インスパイアの「Undertow」で顕著なロング・トーンの味わいを含め、「おかえり、マーティ」と素直に言いたい充実度だ。
(早川洋介)