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SPIRIT ON A MISSION/MICHAEL SCHENKER'S TEMPLE OF ROCK

スピリット・オン・ア・ミッション/マイケル・シェンカーズ・テンプル・オブ・ロック

アーティスト名 MICHAEL SCHENKER'S TEMPLE OF ROCK
マイケル・シェンカーズ・テンプル・オブ・ロック
アルバム名 SPIRIT ON A MISSION
スピリット・オン・ア・ミッション


CD | キング | 2015/3/4発売

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前作から加入したドゥギー・ホワイト(vo)、スコーピオンズの黄金期を支えたリズム隊:フランシス・ブッフホルツ(b)とハーマン・ラレベル(dr)、15年以上に渡りマイケルをサポートしてきたウェイン・フィンドレイ(g, key)、そして前任シンガーでもありプロデュース兼エンジニアを手掛けるマイケル・ヴォスという前作の制作チームこそが、現在のマイケル・シェンカーの創作意欲を刺激する最高の環境であるということが改めて証明された、テンプル・オブ・ロック名義での強力な第2弾作品。ドゥギーのパワフルな歌唱を活かしたミドル・テンポ主体の王道路線は前作を踏襲するものだが、「Live And Let Live」「Rock City」「Something Of The Night」「Bulletproof」「Restless Heart」などのようにヘドバン必至の熱きファスト・ナンバーを適所に配置、マイケルも即興性のあるフレージングを随所で炸裂させており、聴き手が緊張感を維持したまま一気に聴き通すことができる。前作では刺々しく、ゲインも深めだったギター・サウンドだが、本作ではやや丸みを帯びた音色となっており、前作ほどの攻撃的な生々しさはないものの、リフの1つ1つに込められた熱量は前作を凌駕するものがある。マイケル自身が歌う㈺も意味深ながら非常に美しく感動的な曲だ。誤解を恐れずに言うと、前作が21世紀の『THE MICHAEL SCHENKER GROUP』('80年)なら、本作は間違いなく『M.S.G.』('81年)に位置づけられる。
(Masa Eto)