アーティスト名 | OUTLINE IN COLOR アウトライン・イン・カラー |
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アルバム名 | JURY OF WOLVES ジュリー・オブ・ウルブス |
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高音を活かしたクリーン・ヴォーカルと、体中の毒素をすべて吐き出すかのようなブルータル・シャウトの対比が見事。正統派スクリーモと呼びたい新人のデビュー・フル・アルバムの登場だ。一聴すると“型”にはまっているように思えるが、この手のバンドにありがちなメタル依存度が低く、むしろ演奏のスパイスとしてのピアノを始めとする鍵盤や、クリーン・パートに於けるシンガロング部分に工夫が感じられる。バークリー音楽大学出身のヴォーカル(クリーン担当)、K.C.の影響がいい方向に出た。もっとゴシック色を強くしても面白いのではないかとも思うが、デビュー作としてはこれぐらいの青さがちょうど良い。
(小口正貴)