THE PLAGUE WITHIN/PARADISE LOST

THE PLAGUE WITHIN/PARADISE LOST

英国ゴシック・メタル開祖の14作目。四半世紀を超えるバンド進化の歴史の中で一度は激烈メタルの根っこを意図的に捨て去ったこともある彼らだが、このおよそ10年間は逆に進化の意欲を原点の激情表現回復に向けているフシがある。その巻き戻し感は作を追うごとに着実に高まっており、遂に本作では最初期さえ思わせる荒々しく禍々しいデス/ドゥームの気配にまで到達。ニック・ホルムズの太いデス声も映える。とはいえ、グレッグ・マッキントッシュとアーロン・エイディのツイン・ギターが奏でる哀愁メロディーの多彩さには、叙情第一で洗練を重ねてきた成果が明らか。成長と回帰のベスト・ミックス。
(平野和祥)