SANNING | MAKT/プリンス・スヴァート:マッツ・レヴィン加入で説得力を高めたスウェディッシュ・ハード4作目

SANNING | MAKT/プリンス・スヴァート:マッツ・レヴィン加入で説得力を高めたスウェディッシュ・ハード4作目
アーティスト名PRINS SVART
プリンス・スヴァート  
アルバム名 SANNING | MAKT
サニング|マクト

CD | Bickee Music | 2021年9月29日発売

Amazonでチェック

伝説のフォーチュンを起点に王道からストーナー系まで縦横無尽に活躍するスウェディッシュ・ハードの名手ヘンリック・ベリクヴィスト(g)を擁する4人組の4作目。ZEP、サバス、白蛇、ディオなど’70~’80年代ブリティッシュ系ハードを凝縮する音楽性は変わらぬが、新加入のマッツ・レヴィン(vo)が彼らを次のレベルに進ませた。マッツの“コブシ”によって英国系の重厚なリフ・ナンバーの説得力が高まったし、熱唱に呼応するようなサステインを効かせた叙情のリード・ギターや、高い歌唱力に見合うだけのひねりを効かせたコード進行も聴きものの、バンドの化学変化を大いに見せつける充実作である。

【文】菅原健太