アーティスト名 | SEBASTIAN BACH セバスチャン・バック |
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アルバム名 | KICKING & SREAMING キッキング・アンド・スクリーミング |
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元スキッド・ロウのシンガーによる4年ぶりのソロ。今作より、’00年に10歳でデビューを飾っているニック・スターリング(g, b)が新パートナーに起用され、ニックは演奏のみならず作曲の中核も担っているが、作中の大半を占めるブラック・ストーン・チェリーから南部臭を抜いたようなグルーヴィなヘヴィ・リフ主体の楽曲は彼の“色”か——バンドらしい統一感が息づく“色”だ。A7X風のメロディック・メタルやカントリー系のナンバーもあり、ヴァラエティにも富むが、陰影のある歌メロは依然としてスキッズのいたシーンが否定された’90年代に受けた傷を引きずっている印象も。傷が癒える日はくるのだろうか?
【文】菅原健太