7／SEVEN

’80年代後半にポリドールから２枚のシングルをリリースしながら、結局アルバムを出すことなく消滅した英国の５人組による初のフル作品。メロハー好きにはお馴染みのマーク・マンゴールド（key）やマイク・スラマー（g）、アダム・ウェイクマン（key）他がゲストで参加している。全盛期のフォリナーとデビュー時のテンを足して２で割ったようなノスタルジック度の高いAORで、これが’14年作品というのが信じられないが、湿り気たっぷりのメロディーを歌い上げる安定したヴォーカルといい、分厚いコーラス・ハーモニーといい、聴いててグッと来る瞬間が多く、古き良きAOR好きには手放しでお勧めしたくなる好盤。
（Masa Eto）